実は、「車が好きで好きで仕方ない！」という訳では無いんです。
ガソリンスタンドで働き始めたきっかけは、若い頃にとあるスタンドを見て「なんだか笑顔で働いている人が多いな。じゃあスタンドの仕事って、楽しいに違いない！」と思ったこと。
こちらに入社したのは1999年ですが、他社も含めると、かれこれ35年ほどはスタンド勤務をしています。
特に深い理由から飛び込んだわけでも無いのに、35年も続けられた理由は…ひとえに「お客様とのやり取りが楽しかったから」です。
この業界に飛び込んだときの直感は、正しかったなと思いますね（笑）

お客様とのやり取りは、商売・営業といった感じではなく、アドバイスをする感覚に近いと思っています。
だからこそ、自然と「お客様の本音」を意識した接客になっていきますね。
例えば、お客様としては給油だけでなくて「ついでにオイルチェックしてほしいな」とか「最後にタイヤの空気圧を見たの、いつだっけ？」とか…色んな本音があると思うんです。
でも、一見さんのスタンドだと、ちょっと気後れして話しかけられないこともある。だから、こちらから声をお掛けして、本音を言えるきっかけを作れるようにしています。
別に、ご提案したサービスを全部やってほしいという訳ではありません。
でも、いつも気にかけてくれる人がいる方が、いざという時も気楽だと思うんです。

また、35年間この業界で勤める中で、仕事内容もかなり変わってきました。
サービス内容が増え、お客様がセルフで行われる部分も増え…それでも、私たちの仕事の根本は、変わりません。
気持ち良くご挨拶して、名前を覚えてもらって、お客様のお困りごとを解決する。
だから実は、お客様のことは店舗内のスタッフで共有し合っているんですよ。
「あのお客様、前は何をされた方だっけ？」「●●くんがエンジンオイルを交換した方です。今日は僕が話しかけてみます！」
お客様が好いてくれるのが、スタッフ個人はもちろん店舗全体になってくれるような、店舗づくりを、これからもしていきたいですね。